のどかに感じる多摩川の河畔ですが、動物にとっては悲喜こもごもの日常が展開されています。
死ねばどんな動物も土に還る訳ですが、どんな思いで死んでいくかはそれぞれです。

(ハナカブ ♀)
鼻の幅がライオンのように広いのでこの名前。人に捨てられる前から今日までほとんど人間の愛を受けた事のなさそうな猫でした。
(棲みついて10年目の冬)



離乳食も食べることの出来ない生まれて間もない猫も生ごみ同様に捨てられてしまいます。数匹のうち僅かに息のあったこの猫を保護。3時間おきにミルクを与えました。その後順調に育ち、今では立派な猫になっています。

ボス猫候補とも思える程の立派な体格。周囲を威圧する存在感!
こんな元気な猫(通称=ロンタ♂)の運命が数日後一瞬の人間からの虐待で変わってしまいます。
通りすがりの人にゴルフクラブで顎を砕かれ、毎日食べたくても食べれない日が続き、最後は骨と皮になって力尽き2週間後の雨の降る日に死んでしまいました。
飼い犬を散歩させ、のら猫を見つけると犬に仕掛け猫に噛みつかせ、それを見ながらニンマリとする人も見かけます。
かと思えば、そ知らぬ顔をしてそっと猫に近づき、いきなり猫を踏みつけて黙って去って行く人も・・・
猫に限らず動物は飼い主を選べません。飼い主はもっと動物の目線でモノを見てほしいものです。
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